目からうろこの30秒(咬む事の真実)

物をよく咬んで食べる事は、重要だと皆様はお分かりのことでしょう。

「胃に負担をかけないため」や

「消化を助けるため」

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

全くその通りです。

しかし、その他にも奥の深い事柄がいくつかあります。

私はこの件に関する論文を読ませて頂いた時、

目からうろこがおちました。

出来ましたら少々長いかもしれませんが、お読みいただき、

実践を是非して下さい。人生が変わります。

皆様が普段付き合っている自分の体の中には、

様々な働きを持った物質や器官がひしめいています。

その中の一つに唾液があります。

なんとその唾液の中に30秒間ひたすだけで、

発癌物質の発癌性

生活習慣病を発症させる活性酸素

が、ほとんど消失するのです。(特徴その1)

つまり食事時に一口に対して、30秒間もしくは、30回咬んで物を

食べるという行為そのものが、

癌や生活習慣病の予防になるのです。(下図を参照下さい。) 

その他に、よく咬んで食べる事は脳を活性化させるということです。(特徴2)

①幼稚園児や小学生、さらに大学生に10分~15分

1日に2,3回2週間以上ガムをかんでもらう。

=>成績が上がる。

②中高年以降の方の十分に咬んでの食事は

=>脳の老化のリハビリ効果があります。

(脳死の状態になってしまわれた方によく咬む訓練

を実施した所、意識が回復して社会復帰した症例報告があります。)

③脳の活性化を血流という視点でみてみますと、

ア、よく咬んで食べる事のほうが手や指の運動より

血流量が増加します。

イ、より硬い物を食べた時のほうが、軟らかい物

を食べた時よりも血流量が増加します。

ウ、通常の姿勢の方が、ベッド上での仰臥位や

傾斜位よりも血流量が増加します。

(特徴3)としましては、

よく咬んで食べる事は、食欲を抑制するとともに、

内臓脂肪分解、体熱産生と放散を促進します。

=>糖尿病の予防にもなる肥満を抑制します。

(これは、2週間以上食事前にガムを10分~15分
咬む事で効果が確認されています。)

(特徴4)としまして、

ビタミンCを錠剤として飲んだ場合と、

ガムに添加してよく咬んだ場合を比較すると

ガムで咬んだほうが、口腔粘膜からも吸収し、

腸からの吸収率も約1.5倍~3倍に上昇させ、

しかも長時間持続させることが明らかにされています。

結論としまして

いうなればまさに、自分の体の中に

癌や糖尿病を防ぐ薬や作用が入っているとでも言えましょうか。

よく咬んで食べるという事は

癌や生活習慣病の予防にもなるし、

脳の活性化につながり、

有意義な人生が送れるという事です。

よく咬んで食べれるという事はバランスの良い咬み合わせとも

関連しており、免疫力が増大する事も確認されています。

よく咬んで食べる事は楽しい生活と限りのない喜びにつながります。

姿勢良く、一口に30秒又は30回以上咬む事を

是非おすすめいたします。

参考文献

小林義典:咀嚼と咬合が創る健康長寿
月間保団連908:14-19 2006

西岡一:咀嚼と活性酸素とガン予防,一口

30回のすすめ、歯界展望81:913-920、1993

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